2007年11月

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11月25日(日)
八菅いこいの森

今週もまだ雨が無い、仕方ないので八菅の沢沿いの場所へ行く。

駐車場ではいつもの事だが、が占拠していて木の上で何かを食べている。
写真を撮影しようとしたら大きな雄猿に睨まれてしまった。

沢沿いの道も何も無い、ナラタケ畑へ着くと一面にニガクリタケイヌセンボンタケに占拠されてしまっていた。
その中でエノキタケヒラタケが申し訳なさそうに発生していた。
オオミノコフキタケは胞子を放出し始めていた。

土手にヒトヨタケ属の固体が一本だけ出ている。少し干乾びてはいるが撮影する。

この時期には珍しい紫色のものが草むらに埋もれている。
草をかき分けるとスミレだった。タチツボスミレらしいがこんな時期に発生するのか?

草の中を良く見ると多数の不明菌が見られた。落ち枝から発生しているもの。アシナガタケらしい固体。また前者に良く似ているが白い毛が生えた固体等だ。

落ち枝から発生した固体は白い菌糸を足元に広げていた。

公園に戻り苔のある場所に行く。やはりこんな状態の中でも苔はしっかり頑張って緑を保っていた。
その苔の中からヒナノヒガサが数本発生している。
そしていつもこの時期にここで見られる不明菌がたくさん発生している。名前は判らないが見慣れた奴だ。こいつはこれから12月になっても見られる固体だ。

11月18日(日)自宅付近

何処へ行ってもキノコと出会えない、何処もカラカラなのだ、近所の湿度のありそうな所を徘徊する。

早速不明菌だ、黄色く足もカサも白い毛がある、撮影しているとそのまた横に固体がある、茶色い固体だがこれも不明だ。

沢の中に埋まっている木の幹に茶色く汚れたようなものがへばりついている。
よく見ると背着 したキノコだ。かさ表面にしわがあり、チャワンタケ科の固体のようだがこれも不明だ。

ヒトヨタケ属の固体はカサをパラソル状に広げて見とれるほどだ。ヒメヒガサヒトヨタケのようにも見えるがこの手合いは沢山有って同定ができない。

落ち枝より一本だけムササビタケが出ていた。

スギエダタケは名前の通りすぎの落ち枝から出ている。足の下方が茶色いビロード状の毛ですぐ判る。

頭の尖った不明菌はカサに特徴があり表面に白い絹状の毛がある。

ムジナタケは一本だけ出ていたが、茶色の毛むくじゃらですぐに判る。

落ち葉の中からナガエノチャワンタケが頭を出している。落ち葉をかき分けて撮影する。

川沿いの落ち枝に赤い粒状のものが付いている。アラゲコベニチャワンタケだろうとはすぐに見当がつく。ファインダーを覗くと周りの黒い毛が良く分かる。

杉林の中でウツロイモタケを一個だけ発見する。暗い林の中で目が慣れてくるとそこらじゅうに沢山見えてくる。転がっているという表現の方が良く似合う。硫黄の匂いがするのが特徴だ。

この時期なのにヒロハシデチチタケが一本だけ地面より出ている。色合いが周りの石ころと見分けづらい。独特のカサの環紋が特徴的だ、すこしくたびれてはいたがヒダを傷つけるとすぐに白い乳がしみ出してくる。

いたるところでマメザヤタケが見られた。表面にカビが付着したような個体が多かった。

11月04日(日) 七沢自然保護センター

今日は父・母・長女の三人で久々に通称「中島農園」へ行く。

例年ナラタケが発生する場所はほとんど発生が見られなかった。母材の腐蝕が進んでしまったせいだ。
その代わりにツチアケビが発生していた。
両者は共生関係にあるとの事だがこれが発生するとナラタケの発生が終わってしまうのがいままで体験した通例だ。
来年の発生が危ぶまれる。

散策路脇のエノキタケ畑も発生固体が少量だ。材のほとんどに硬質菌が蔓延しているようでエノキタケが負けそうな状態だ。
これも発生が終わってしまうのではないかと少し不安だ。

歩道脇のクヌギの切り株よりマンネンタケが一本だけ出ている。広葉樹なので当種でよいだろう。
縁起が良いという事で欲しがる人が多いのでしっかり採取した。

丘の上の倒木にナラタケの老菌が見られた。採取して周りの倒木に植菌しておいた。来年出るかもしれないという淡い期待で無駄な行動を色んな所でしてしまう。

笹林の中にザラエノハラタケの老菌が二本発生していた。
周りは結構乾燥しているのだが、よく発生したものだ。

11月03日(土)
   富士山

今日は「雲の上のキノコの会」の最後の採種会だ。
スバルラインの入り口手前で集合した。食菌採取目的でカメラを持たずに山に入る。
さすがに落ち葉が凄くてキノコが埋まっていてあまり発見できない。少し時期が過ぎてしまったのかと思うほどだ。

数箇所に入って多少のキノコを採取した。

お昼に解散となったので夫婦だけで近くの森の中へ分け入ってみる事とした。

時期外れのオオギタケアミタケが一組だけ残っていた。この両者は揃って発生が見られ共生の関係があるのだという。しかしアミタケだけ採取してあってオオギタケのみ残されている事が多い。

いつも富士山のキノコの終盤に多い、ホテイシメジが残っていた。
酒と一緒に食べると悪酔いして最悪だという事だがまだ試した事はない。
帰りに売店で見たのだが、こいつを細かく裂いて干してあった。炊き込みご飯にすると美味しいとの事だった。しかし干してあった物のあまりの強烈な臭いに本当に美味しいのか少し疑問に感じた。

モリノカレバタケ族の固体が多数見られた。
エセオリミキかと思ったのだがカサの頭がとても尖っている。その尖り方が強烈なので不明菌とした。

11月01日(木)
   富士山

今日は平日だが、父とは母休みを合わせていたので富士山へ出かけた。
27日のリベンジだ。

富士山は5合目位まで冠雪していた。

この前から数日しか経っていないのだが、キノコの顔ぶれがすっかり変わっていた。その上落ち葉が凄くて、キノコが見えない。

いつも思うのだが、その日に最高な状態で見られる数種類の固体が、後日行くと全く見られないというのはよくある。
先週の獲物だったアイシメジシロナメツムタケチャナメツムタケヤギタケの写真を撮る。しかしあれほどあったベニヤマタケが一本も見られない、残念の一言だ。

ベニテングタケが一本だけあった。遠くからでもあの赤色は良く判る。白いイボが特徴的だ。

アイシメジと良く似ているのだがネズミシメジも沢山見られた。かさに黄色が見えないので大体判るのだが、採種してヒダが真っ白なところでアイシメジと区別できる。
一本だけ混ざった奴を食べて大変な思いをしたという話は時々聞くので、気をつけて確認した。

細い枯れ木にチヂレタケを見つける。最初は何気なく手に取ったのだがヒダを見て驚いた、当然撮影することにした。

キサマツモドキは虫に齧られていたが、あまりに色が派手なのでこれも撮影した。

コスリコギタケは長身も手伝い落ち葉の中から頭を出していた。

沢沿いの谷間の半分腐蝕した材にロクショウグサレキンモドキらしい固体があった、柄が中心性で無いという事でこの種でよいだろう。

散策路脇の切株にクリタケを発見し、当然食用にゲットした。

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