8月27日(月) きのこセミナー |
勝手に師匠と呼んでいる、HP『ドキッときのこ』の竹しんじさんが、きのこ写真家としてデビューされた。名人が教えるきのこの採り方食べ方と言う社団法人 家の光協会から出版される本のきのこの写真を担当されたのだ。 人ごみに出るのは苦手だが、いつも独特の雰囲気のある写真を撮る師匠の、写真テクニック(入門編)のお話が「KKRきのこセミナー」で有るとの事だったので、参加してきた。 きのこの会のお仲間と一緒に、ビュッフェ形式のきのこ山菜料理も堪能して、竹さんのサイン入りの本もゲットして、たまには都内に出るのもいいかなと、少しだけ思った、一日になった。 |
8月26日(土) |
食菌’sの仲間4人で富士山できのこ狩り。 滝沢林道の車止めより林道を登って、通称ガレ場から入山。さあキノコ狩りだ!! でも、キノコの姿が無い。ハナオチバタケ・イタチタケ・フサヒメホウキタケはきれいな姿を見せてくれているけれど・・・不食菌 標高2,100mから、2,500m辺りまで登るも目につくのは、ルスラ類とカラマツベニハナイグチばかり、・・・不食菌 そこでいつもは手を出さないアンズタケを採取することにした。他にアミハナイグチ・ヤマイグチで何とかキノコ鍋の材料を揃えた。 本来なら、ショウゲンジ・ハナイグチ・タマゴタケ・ヌメリササタなどが沢山鍋に入るはずなのだが、数本づつしか採れなかった。 採ったきのこは現地でキノコ鍋が食菌’sのお約束なので、水場で調理してちょっとアンズタケの香りの強めのキノコうどんを堪能した。 他にはホウキタケ(老菌)・ニカワハリタケ・ニシキタケ・ツガタケ・サンコタケ・ウスタケ・タマツキカレバタケ・ヌメリイグチ・キソウメンタケ等が見られた。 去年も富士山で出逢ったおじいさんに今年も偶然に会った。須走より・小富士経由で、真横に富士山を縦走して滝沢林道方面に来ているそうだ。色々ときのこの話を聞かせて頂いた。驚くほどの健脚であっという間に姿が見えなくなってしまうので、私達は仙人のあだ名を付けている御歳82歳。お父さんの代から富士山のキノコを採っているそうでマツタケ・ネズミ(ホウキタケ)を沢山採っている人だが、今年はまだ採れないそうだ。やはりキノコ不作の年なのだろうか。 |
8月20日(日) 八菅いこいの森 荻野運動公園 |
朝は晴れていたが体調が思わしくなく、いつも以上にのんびりと家を出た。目的の八菅山に着くと雨が降り出したので車の中で遅い朝食を摂り、小降りになるのを待って、意を決して散策に出発する。 歩き出すと早速、足のとても長いアセタケ属らしいきのこが目に入り、周りを見るといつもの場所にニオイワチチタケもあった。こいつは一年中定期的に発生しているようだ。苔の中にもカレエダタケとシロソウメンタケが混在していた。枝の分岐の形で別種だと思う。 階段の下にコガネヤマドリの幼菌が写し頃の状態であった。丁度登りの眼の高さにあり、あまりのきれいさにハットしてしまう。コガネヤマドリは発生がまた始まったように、あちこちに幼菌が見られるが、他のものはきのこ虫の食欲の前に、大半が食べ散らかされていた。 松の半分腐った切り株にヒメキシメジがある。沢山ある切り株に順番に発生していて、いろんな所で見られる。 遊歩道の脇のあちこちにノウタケが見られた。これも独特の色合いなのでついつい足を止めてしまう。オオノウタケかどうかは胞子を見なければ同定できないが まあいいかといつもそのままにしてしまう。 気持ち悪い姿で、ロウタケが落ち葉や下草を巻き込んで一面にへばりついている。鍾乳石のと言うより、塊茎状の子実体が目についた。 ツガサルノコシカケもこの時期とてもきれいでつい撮影してしまう。裏面も真っ白である。 植え込みの中にツチグリの幼菌があった。この手合いは山荘主さんの教えで採取して切断して見るという癖がついてしまった。ただのツチグリだと判っていてもひょっとしてという気になってしまう。でも、やはりツチグリ。 アワタケ?だと思うが 材より発生していて傷つけると黒変する。しかしちょっとカサの表情が違うような気もする。 草むらと落ち葉の中から小さくて白いきのこのカサだけが見える。これはテングタケ属のきのこだと、何故かそんな気がした、草を切り払い枯れ葉をかき分けるとしっかりとツバとつぼが在った。カサの直径が6mm以下でカサに真っ白なささくれがある。 マツオウジはお化けのような巨大なものがあちこちにあったが、皆老菌になってしまっていた。 立ち枯れた広葉樹に真っ白い硬いきのこがびっしりと背着している。名前は判らないが管孔 まで真っ白なので撮影した。 階段の下に真っ赤な小さなきのこが4本かたまっている。鏡で覗いて見るとヒダが管孔である。カサの直径が1cm以下でヒメコウジタケだろう。 写真を撮影していると回りに数種類のきのこがあるのに気づく。柄も頭も棘だらけのアセタケ属のきのこ、頭を出し始めたコテングタケモドキ、アシがちょっと太めでしっかりした感じのがあり透明感のあるアセタケ属のきのこ、これは枯れ枝に埋もれていたので掘り出したら埃だらけだったが、良く見るときれいなので撮影した。 その後、荻野運動公園へ移動する。 林の中は結構地面が濡れていて、ツクツクホウシタケが固まってあった。その中に表面の土が洗い流されたのか幼虫が剥きだしの物があった。 真っ赤なベニタケ属のきのこは、それ以上同定できないと思ってもつい撮影してしまう。 落ち葉が堆積した所にツブカラカサタケ?らしいきのこがあった。真っ白で直径が10cm位、カサにも足にも茶色い粒がある。早落性のツバなのか幼菌にはしっかりとあるが成菌には見当たらない。そのツバの外側も茶色い粒粒になっている、きのこ自体は凄くもろく採取する時に壊れてしまいそうだ。 そばに良く似たキノコのひとかたまりがあった、しかしちょっと小ぶりでカサの直径が5cm位で表面に条線がある。それ以外は良く似ている。同一種なのかもしれない。 前回ヤマドリタケモドキが在った所にまた発生していたが、やっと顔を出したと言う感じの小さな固体だった。 始動が遅かったので、ここまでで5時をまわってしまい終了とした。 |
8月15日(火) 相模原公園 |
午前中で雨が上がったので相模原公園へ行く。 公園内の草刈がされたばかりできのこはあまり期待できない、刈残し部分にヘテロフィラがあった、あまり状態は良くないが撮影する。 色々歩き回るが何も無い。唯一きのこらしいものはヒロヒダタケのみである。 公園の売店の横にクサハツらしきものがあったのでこれも撮影してしまう・・・。 諦めて公園の外の自然林の中に行く事にした、やぶ蚊が凄い、線香と殺虫剤のダブル攻撃で撃退する。止まるとすぐに大量に寄ってくるのだ。 道端にヒトヨタケ科のきのこの大群生があった。幼菌から老菌まで揃っており、状態の良い部分の撮影をする。足に白い燐粉があり、カサの頂点部に褐色のささくれを残している。普通のヒトヨタケとはちょっと様子が違う。 歩道脇の笹薮の奥に何やら大きなきのこが見えた。番線柵を乗り越して藪に入っていくとなんとオオツエタケではないか。相模原こもれ日の森で出会って以来の登場である。 切り株の周りに大きい固体が3本、その倒木の途中からまだ小さな固体が1本発生していた。直接木から生えるのは聞いたことが無かった。写真撮影後に顕微鏡観察用に採取する。 今日は結構歩いたにもかかわらずあまり成果は上がらなかった。 |
8月13日(日) 八菅いこいの森 |
昨日が沢沿いで何もめぼしいものが無かったので八菅の尾根沿いを歩くことにした。 苔の中にツクツクホウシタケが数本かたまってある、大雨で水はけの悪い所の幼虫は駄目だったのかもしれない。白い胞子を放出中である、掘り出してみるとしっかりと幼虫がいる。 ハナサナギタケも同様で結構数があった。 一度大発生したヒメカバイロタケが再度松の切り株に発生し始めている。発生したばかりで結構良い被写体になってくれる。 春先に一度大発生したマツオウジも一度姿を消していたが、また発生が見られた。 遊歩道の赤土の上にビロード状の頭のとてもきれいなベニタケ属のきのこがあった、一応味見をして見るが苦味がある、カサ表皮もはがれやすい、しかし不明菌である。 例年だと大発生の時期なのだかドクツルタケがあまり見られない、虫に齧られたものがあったので一応撮影した。 階段の広葉樹の根際に半分開いたシロテングタケらしいものがある。ツボ、ツバ、があり頭に外皮膜の残りがついている。あまり自信は無いが勝手に命名した。 テングタケモドキも例年だと無視するのだが今年は数が少ないので撮影した。 オニタケは棘棘の頭ですぐにわかった。 見晴台で落ちているタラの木の枝になにやらピンク色のものがついている、良く見るとトキイロヒラタケの老菌だ。だいぶ色があせていたが撮影する。広葉樹から発生すめとは聞いていたが、タラの棘だらけの落ち枝も一応広葉樹なのか? あちこちで倒木に何やら硬いきのこが一列にびっしりと生えている。チャカイガラタケだ、発生初期は硬いきのこもとても美しいものだ。 赤土の土手にシラゲアセタケがあった、ほとんどが老菌ばかりだったがその中のきれいなもののみ撮影した。 午後の散策のためコイヌノエフデを見つけたがさすがに頭を下げてしまっていた キツネタケらしいものも一応撮影した。 白い団子状のものがかたまっている。正体は全然わからないが何なのか?。 やはり今日も固体数からいっても全然数が少ない。 |
8月12日(土) 七沢森林公園 |
世間的には今日から長期連休だけれど、我が家ではガテン系会社員の父以外は休みが続かない。長女に至っては、土日出勤で休みは、16日のみ。 と言う訳で、近場めぐり七沢森林公園に行って見たが、沢の散歩道は雨の後なのに何も無い。首を傾げるくらい本当に何も無いのだ。 がっかりしながら歩いていると、散策路の脇に白い小さな極小きのこを発見する、良く見ると土留め柵に使ってある木に沢山発生している。アシグロホウライタケ?と思って木片をてにとってみるが、真っ白な柄でヒダは有るか無しかと言うほど、わずかに見えるだけだ。接写を試みて、確認するときのこ全体が蜘蛛の巣に覆われたように見える。名前は不明。う〜ん・・・手ごわし、白い極小菌!散歩道ではこいつがそこらじゅうで沢山見られた。 歩きつかれて、公園入り口のベンチに近づくと、やっときのこらしい姿に出逢えた。アセタケ属・・・の何か、いつもならこの時期に被写体にはならないのだが、エーイ撮ってやる。 その後、尾根の雑木林の中を進むも老菌ばかり。ツエタケ一本を見つけて、胞子が見たいので持ち帰った。 歩いているだけなのに、藪の中だとヒルが付いて来る。食塩水出動!で被害はないが、ヒルに気が取られてきのこ探しどころではない、散策路に戻る事にした。 散策路の脇に白いきのこ発見。シロホウライタケの様だ。落枝の足元に真っ白に胞子が付着していてきれいだ。カサの大きさが7mm前後、アシは20mm程である。 尾根沿いを歩き出すと、テングタケ・ツルタケ・アオミドチテングタケ・ルスラときのこだぞ!と言う姿が目立ち始めたが、天気予報通りに、雷が鳴り始め雨が落ちてきた、撮影したいという欲求を振り払い、車に逃げ帰り本日の撮影会を終了とした。 |
8月06日(日) 飯山観音 七沢森林公園 |
毎日暑い日が続いているので今日は少し湿度のある場所へ行こと思ったが、適当な場所が思い浮かばない。久しぶりに飯山観音へ行くことにした。 やはりカラカラでめぼしいきのこは、ほとんど無く諦めていた。 こんな日には硬いきのこでも…と見ていると、枯れたコナラの立ち木にクロコバンタケがあった。八菅で撮影して以来、いろんな所で見つけられるようになったひとつだ。 針葉樹の切り株にサマツモドキの老菌を発見する。老菌で迷ったが被写体が無いので一応撮影することにした。 倒木の上にはアミスギタケが密生していた。やはり水分が無くてカラカラである。 行きには気がつかなかった斜面に、白いきのこが数本密生しているのを発見。 キシメジ科のきのこだと思う。足がしっかりしていて、ヒダがきわめて密である。どこかで見たような気がするが不明である。 あとは、赤いベニタケ科のきのこが数箇所で見られた。 ヤマイグチの仲間は、傷つけると茶色く変色した。これも不明菌である。 珍しく同行した次女が、大声を出して呼ぶので、また大したことではないだろうと近寄って見ると、なにやら体中に真っ白い綿を纏った白い虫?、つついて見るとモコモコと歩き出す、今までに見たことも無い虫だった。面白かったので写真ではなく動画で撮影したので、仕事から帰った長女にも見せられるだろう。 しかし、ヤマヒルとダニが結構いて少し草の中に入ると、一斉に寄ってくる。七沢森林公園でヒルには、塩水が有効な事を教わったので、準備していたのがとても効果的だった。これでヒルの心配だけはしないで、撮影が出来ると思ったが、あまりにも乾燥し過ぎているので、七沢森林公園の沢の散歩道へ移動することにした。 さっそく、沢へ向かっていくと斜面にやや湿度がある。これなら少しは期待が持てるかもしれないと思いつつ階段を下りていった。 途中の斜面に良い状態とはいえないが、キヒダタケがあったのでとりあえず撮影する。 腐食が進んだ切り株にマメザヤタケとツエタケを見つける。マメザヤタケは持ち帰って切断するとまだ幼菌で真っ白い断面に黒い胞子殻が確認できた。 ツエタケは足に黒い粒点が見られ、掘り取って見るとやはり足が地中に深く伸びていた。 斜面にツチイチメガサが見られた、カサの雰囲気が少し違うような気がするが、ツバが独特なのでこの種で良いのだろうと勝手に判断しておく。 ずいぶん乾燥していたが、回りが赤朱色で中が真っ黒なチャワンタケのようなものを発見した。やはりどこかで見たような…。図鑑を調べるが結局良く判らなかった。 いつも通りに斜面に近づき目を凝らして歩いていると、突然目の中に大きな青大将が飛び込んできた。ビックリしたのは私のほうで、突然の大接近(目前)には面食らって飛びのいてしまった。娘は穴にもぐる奴を引っ張り出せというが、シマヘビならともかく、奴は少し臭いので今回はご勘弁願った。 雨が続きがけ崩れのためか、先日までこのコースは不通となっていた。歩いていると通路の桟橋が新品になっていた。柱の部分を良く見るとカエルが顔を出している。普通のアマガエルではなく、顔を見る限り別の種類らしい。早速新築の我が家に決め込んだらしい。 さすがに沢沿いでは色んなキノコに出会えた。 帰りの登りの階段では、アケボノツルタケ、アオミドリテングタケが見られたが、カラカラで少し干からび気味であまり撮影意欲がわかない。 尾根の散歩道で先ほど出逢ったツエタケと同種であると思われる固体があった。カサの表面の模様がガラス細工のようでついつい撮影に力が入ってしまう。 帰って胞子紋と胞子の顕微鏡観察をする予定である。形状が丸いか楕円形か楽しみである。 本当に、本当に暑い一日となったが、来週は台風の接近などで荒れ模様になりそうだ。 |
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