ミヤマイロガワリ

まずは様々なサイトで推奨していた『バター炒め』にした。
塩コショウで味をつけて、我家では定番の調理法だ。
調理しながらも、変な臭いはしないか、おかしな点はないか…いつも以上に慎重に行ったが、特に問題は無かった。
いよいよ問題の味見!!

味は、バターに良く合う、イグチの美味しい味がした。
イグチを食べなれない人は分らないかも知れないが…
生の時にも感じた甘味が強かった。

もう一品はやはり我家の定番『佃煮風』
イグチ系のキノコは、毎年富士山で様々な種類を採取してくる事が多いので、まとめて醤油と出汁で煮込むのが定番になっているので、それに習う事にした。
実はうっかり写真を撮り損ねてしまった。
ナラタケなどのキノコとは違い、それだけで美味しい出汁が出る…といった感じではなかった。
しかし、とろっとしていて、甘味があり、それでいて歯ごたえが残る感じは、イグチの中でも美味しいといって良いと思う。
特に足の部分は歯ごたえと舌触りが良かった。

その日のうちにそれぞれの料理で1本分ずつほど試食して、残りは冷蔵庫にしまった。
結局は翌日体調が悪くなる事もなく…。
自信を持って家族に食べさせる事ができた。

「次回もあったら採ろうかな」
とは母の談なので、これから我家のレパートリーのひとつになると思う。

この度初めて我家の知るところとなったミヤマイロガワリ。
それもそのはず、ミヤマと付くだけあって高地に多いらしい。
図鑑によれば、少し古い本では【食】だが、最近の情報では微妙な判定になっていて【食毒不明】としているものもあった。
一緒に行ったメンバーのうちでも若干の疑問点があったため、本当にこの種なのかも、私の中では最後まで不安だった。
しかし、色々なサイトを見る限り『まぁ平気でしょ…』そんな感じで調理する事にした(実を言えば、顕微鏡を覗いてみても不安が残っていたものの…私の顕微鏡の腕もかなり怪しい)
道草の方にも書いてあるが、虫食いが多く、実際に自分でも生で齧ってみたが、何とも言えない甘味と味があって、美味しいキノコだった。

まずは上記の様に虫出し。
いつもより念入りに行ってみた。
キレイなものを選んで採取したので、結局は虫はいなかった。

実はこの調理をしている時点で、起きていたのは長女1人。
とりあえず私が生贄…などと思いつつ、1人で調理して食べる事にした。