2008年7月


7月20日(日)
富士山

今年初めての富士山だ、アミタケが出始めたと言うことで我家も初トライとなった。

アミタケはハシリの発生で量もあまり無いようだった、その上殆どが老菌となっていた。ショウゲンジもぽつぽつしかなかった。

ここのアケボノアワタケは名前の通りアケボノ色をしているように思えた。

幼菌のウスタケが出ていた。

今日確認できた黄色い個体は殆どがキイロイグチだった。鮮やかなレモン黄色は遠くからでも良く見える。

ベニタケ属の個体も沢山見られたがニシキタケのみ撮影した。足とヒダの鮮やかな黄色は特徴的だ。

落ち葉の中の汚い傘の個体はニワタケだった、始めてみる個体にまじまじと観察してしまった。

ヌメリイグチも幼菌ながら発生し始めていた、とても美味しいキノコだが傷みが早いのが難点だ、よほど食菌が無い時は傘の開いていない幼菌のみを採取することもある。

バライロウラベニイロガワリは裏面の色の鮮やかさに驚かされる。

傍に良く似た固体があったがこれはどうも様子が違う、下地が黄色で赤の粒点がある前種と違って足全体が真っ赤で大きな網目模様が足全体にある、傘表面の様子も全種とは違うようだ。不明菌だ。


7月18日(金)
七沢森林公園

落ち葉の中からアケボノドクツルタケ(仮)が頭を出していた、頭の曙が良く判る個体だ。

ウラグロニガイグチが大発生していた、一枚だけ撮影した。

キアミアシイグチは老菌となっていたが足の網は確認できた。

クリイロイグチは裏の白色が綺麗だ。

タマゴタケは数本確認できたが幼菌のみ撮影した。

ミヤマベニイグチが赤土の土手より一本だけ発生していた、少し老菌となっていたが黄色い管孔は健在だった。

立ち木より発生しているのはどう見てもヒロヒダタケにしか見えなかった。

土手の広葉樹の切り株よりキクバナイグチの姿が確認できた。

落ち葉の中から発生していたのはフクロツルタケだった。

立ち木のうろの中に隠れて発生していたのはヤマイグチの幼菌だ。

7月16日(水)
八菅いこいの森

散策を始めるとコガネヤマドリウラグロニガイグチの大発生だ。いたるところで見られた。
触ると青く変色するイグチ属の個体があった,管口を見たら一部に赤色が入っている。ウラベニイグチの仲間なのか行先が分からなくなった。

シロテングタケは相変わらずおどろおどろしい姿を見せていた。

ここでもタマゴタケの発生が始まったようだ,数が少なかったので食用には持ち帰らなかった。

ニガイグチモドキの立派な姿を随所で確認できた,当種には傘の色が黄緑がかったものから褐色に近いものまであるようだが別種かもしれない。当種には数種類あるという話を聞いたことがある。

腐った切り株の一部より丸いものが見えた,近づくとそれは傘の表面に特徴のあるヒメホコリタケでよさそうだ。

美味しそうなメロンパンのようなノウタケが単生していた。まだ幼菌で食用になるというのだがやはり食欲はわかない。

地面より灰色がかった個体があった,よく見ると傘にも足にも毛がとげ状に密生している。アセタケ属の個体のようだが不明菌だ。

7月10日(木)
厚木市荻野

公園内でやぶ蚊の猛攻撃を受けた,今日は蚊取り線香を持っていなかったのだ。

散策路脇にコガネヤマドリが出始めた,まだ幼菌で大きさは大したことはないが精悍な姿だ。

テングタケらしい個体があった,しかしつばの様子が少し違うような気もする。典型種ではないのかもしれない。

ヤマドリタケモドキは大量発生していたが殆どが老菌となっていた,大変美味しいキノコなので勿体ない気もしたが来年の種菌とした。

地面から発生していた真っ白な高さが25mm程の極小菌が有る,見落としてしまいそうな大きさだ。シロコナカブリに似ているが少し雰囲気が違う,別種なのかもしれない。

7月9日(水)
八菅いこいの森

駐車場の脇の落ち枝に赤い粒が見える、手にとって見るとシロキツネノサカズキだった。

松の腐った切り株にアカチャツエタケが見られた。

斜面の埋もれた材よりクヌギタケ属らしい固体が見られた、ヒダが特徴的で裏を見て驚いてしまった。

クロハツが発生し始めた、ここではヤグラタケの餌食となっているのを良く見る。

典型的なテングタケが階段の途中で見られた。

土手より水平方向に横を向いて発生しているのはヌメリニガイグチだった。

雨上りに大量のヒナアンズタケが見られる。今年もその時期が到来したようだ。

傘の上に灰色の粉をかぶった小型のきのこはヒメコナカブリツルタケだ。本来あまり個体数が多くないのだが今日はいたるところで見られた。

マツオウジは老菌となっていたが相変わらずユーモラスな格好の幼菌が残っていた。

沢の中で茶色の固体があった、フリルが見事な固体で正体は不明だ。

苔の中からやけに透明感がある固体が数本発生している。ヌメリガサ科の個体ではなさそうだがこれも不明菌だ。


7月4日(金)
七沢森林公園

雨上がりのせいか地面が冷えていて山ヒルが殆んど見られない。

先日確認しておいたウズタケは直径が8cm程に成長していた、カビにやられているのかこれで通常なのかは不明だ。それでも白い環紋は確認できた。

公園の斜面にカレバキツネタケがたくさん発生していた。近くの成菌で判明したのだが幼菌だけだと多少白っぽいくらいの差異しかなくただのキツネタケとうまく区別できない。

斜面の枯葉の中に白い固体が見える。落ち葉を片付けてヒダを確認すると針状になっている、シロカノシタだ。

歩道脇の草むらの中の杉の切り株に真っ赤な巨大か傘が見える。近寄ると直径が30cm程あろうかと言うサマツモドキだった、それも数本株状に出ていた。去年津久井の鑑定会でも子のような巨大固体を見た事があった。

尾根の散歩道の脇に巨大アカヤマドリが凛々しくそびえていた。撮影中に通りすがるハイカーも興味ありげにの覗いて「これは凄い」とひとしきり感心して去っていった。

沢の倒木にオオコ゜ムタケがあった。息を吹きかけると白い胞子を噴出する、うまく瞬間が捉えられなくて何度も息を吹きかけると噴出しなくなった。少し待てばまた見られるのだが待っていられない。残念・・・・・

テングタケ属の固体はツルタケテングタケテングタケ属sp等見られた。

土手の下のほうの落ち枝よりハナビラニカワタケが出ているのが見える、足元の強敵に注意しつつ草を掻き分けて降りて行って急いで撮影する。


7月3日(木)
八菅いこいの森

適度の湿りで最高の条件だ。
車を止めて横をみるとコンクリートブロックの欠片からど根性きのこが出ている。こんなところで発生していたのはクロノボリリュウタケだった。

ニオイワチチタケはカレーの臭いをさせていた。発生量は例年より少なめだ。

ハラタ科の固体はキツネノカラカサタケ属の固体らしい、ツバが確認できた。

ヒトヨタケ科の固体が密生していて絵になる状況で撮影してしまう。

今日はここまでで終了とした。


7月2日(水)
相模原こもれびの森

横浜の帰りにこもれびの森に寄る。昼時でおなかがすいていたが頑張って一区画のみ急いで散策する事にした。

遠くに黄色い傘が見える、近づくと落ち枝より発生したキアシグロタケだった。食用になり良い出汁が出るとの事だがまだ食べた事は無い。

白いベニタケ属 固体がある、近づくと粒条の溝線がある、クサハツの仲間だ。オキナクサハツとは違うようなのでにおいを嗅ぐ、確かにすごい匂いがする。この手合いはあまり近づかないことにしているのだが今年初ということで一応確認しておいた。

倒木よりフサヒメホウキタケの半透明で真っ白の固体が群生していた。琴柱の指先が確認できた。

6/22の鑑定会で切り株より白い頭だけ出していた固体があった。きっとマンネンタケの幼菌だろうと決め付けていたのだが今日その推測は正しかったことが判明した。切り株の近くに去年の老菌があり、その切り株より一本発生していた、驚いた事にその周りの草むらの中に地面より発生している当種の幼菌が数本確認できた。地面より出ているのではなく地中の材よりの発生なのだろう。

7月1日(火)
八菅山いこいの森

雨の後で最高のコンディションだ。短時間に集中して散策をする。

6/24に確認できたぬめりのあるイグチ属の固体が二本確認できた、例年この時期だけ発生が確認できる。

足が二本にわかれた固体はクサウラベニタケだ、このような形の当種は始めて見た。

先日も確認できたがアカヤマドリだ、今日のはまだ幼菌だが足の大きさはその大物ぶりの片鱗を見せている。

針葉樹の切り株より株立ちの状況で発生している固体があった。ヒメカバイロタケを大きくしたような固体で傘直径が30mm程もある。湿っているので条線が見えると言うことにしてセンボンイチメガサと言う事にした。

ヒトヨタケ属の一群がある、カバイロヒトヨタケ?のようだが群生と言う事で撮影する事にした。

緑の生き生きとした苔の中から一本だけヒナノヒガサが頭を出していた。コントラストのよさにこれも撮影対象だ。

雨上がりのせいか切り株のいたるところでヒメカバイロタケが見られた。

落ち枝よりヒロハアマタケが新鮮な状態で出ている、ひだが独特でこれも撮影する。

やはり緑の苔の中から赤と黄色のベニタケ属の幼菌が頭を出している、信号機のようだ。
フウセンタケ属だと思われる紫色の傘直径が15mm程の固体があった。傘表面に強いぬめりがある。以前この場所で見た記憶があるのだが名前はまだ無い。


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